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韓国のコングロマリットとテックユニコーンの間でパートナーシップは生まれるか?

2022年11月30日 | ブログ

韓国のコングロマリットとテックユニコーンの間でパートナーシップは生まれるか?

韓国は、個人間および公開市場に支えられた強力なスタートアップエコシステムを構築しています。 強力なR&Dと生産能力により、世界知的所有権機関が発表した最新のグローバル・イノベーション・インデックスで5位にランクインしています。

世界中から注目が集まる中、韓国は世界のテクノロジーどのように関わっているのでしょうか。Web3テクノロジーは韓国のビジネスにどのような影響を与えるのでしょうか?テクノロジーの展望はどのように進化しているのか、今後数年間で最も成長するのはどのサブセクターなのでしょうか。

これらの質問は、先日ソウルで開催された「AVCJ Private Equity and Venture Forum Korea」のパネルディスカッションででたトピックです。「Technology and innovation in South Korea - Taking center stage」のセッションでは、Sparkslab Groupの共同設立者兼パートナーのJimmy Kim氏がモデレーターを務め、下記皆様がパネリストとして参加しました。

  • Altos Ventures パートナー        Park Heeeun氏
  • Hyundai Mobility 副社長             Ken Shin氏
  • Tekton/Partech Partnersマネージングパートナー       Jai Choi氏
  • Datasite APAC部門ヘッド         Desmond Chua
韓国の第4次産業革命で注目されるWeb3

第4次産業革命は技術革新によってもたらされ、“新しい”エコノミー企業は、韓国と東アジアにおける気候や持続可能性、ロボットやオートメーション、サプライチェーンやロジスティックスといったサブセクターの成長と進化を予測しています。

Web3 技術は、投資家にとって、フロントランナーとして、また投資対象として現実的な選択の一つとなっています。Web3に対する投資家の認識は様々で、消費者と生産者の距離が縮まり、仲介者を必要としなくなるという見方があります。

また、若い世代、特にZ世代は、テクノロジーが提供する透明性を好み、それがもたらす公正さを高く評価しているともいわれています。この点で、Web3テクノロジーは、彼ら同士がコミュニケーションをとり、サービスプロバイダーも参加できるようなコミュニティ形成を可能にします。

韓国のハイテクシーンは、投資の観点からも大きな機会を提供しています。従来の投資家、すなわち企業や金融機関はテクノロジー取引に参加し、デジタル上のシェア拡大を狙っているため、投資の観点からも大きな機会があるといえるでしょう。

景気後退期におけるディールフローの機会

韓国で投資とディールメーキングの準備が整っているといわれるセクターは、両極に分かれています。国としては、一人当たりのGDPが高いため、可処分所得が増加した消費者は「時間を買う」ことを好み、レジャー産業、家事サービス、医療などの分野では、不況下でも需要が高まる可能性があります。

一方、テクノロジーがもたらしたニューエコノミー関連の新興企業が新しい投資先として、台頭してきています。気候変動やSDGs、ロボットと自動化、サプライチェーンロジスティックスなど進化し続けるセクターは、韓国と東アジアで成長見込みのある分野といえるでしょう。

韓国およびAPAC地域におけるディールメーキングのトレンドや市場情勢については、DatasiteのDeal Driversレポートをご覧ください。

Deal Drivers: ローカルスポットライト

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